冷房時にサーキュレーターを併用した効果について、実際に実験してみました。
扇風機との違いや、効果の差についても検証しています。
こんな人のお役に立てる記事です。
扇風機を使って風を送ってみたけど、イマイチ効果を感じない。
サーキュレーターって、どうなの?
サーキュレーターは冷房時の部屋の温度差をなくすのに効果的
いきなりですが、まずは我が家の部屋を御覧ください。
すごく縦長の部屋ですよね。
本来は荷物収納用の納戸ですが、最近はパソコン作業部屋として使用しています。
ただし、この部屋には一つ問題点が・・。
同じ室内にも関わらず、エアコンとの距離で場所によって温度差がけっこうあるんです。
実際に、3箇所に温度計を設置して温度を測ってみました。
エアコンの温度設定は、26度。
場所による温度の差は、以下の通りです。
場所 | 温度・湿度 | 画像 |
ポイントA | 25.2度 / 62% | 画像で確認 |
ポイントB | 26.1度 / 69% | 画像で確認 |
ポイントC | 27.4度 / 62% | 画像で確認 |
エアコンに一番近い場所と離れた場所とでは、その差2度。
2度っていうと大したことなく感じるかもしれませんが、体感温度は全然違います。
体温で考えてみるとわかりやすいですよね。
「体温36度」と「体温38度」では、まったく違います。
これって、すごく厄介なんですよね。
どちらかの温度を優先しようとすると、片方は「暑い」もしくは「冷えすぎ」の状態になってしまいますから・・。
たまにここで寝ることもあるのですが、布団を敷いていない場所ばかりがキンキンに冷えていて、すごく無駄を感じてしまいます。
というわけで、部屋内の温度を均一にするために、サーキュレーターを購入・設置してみました。
サーキュレーターじゃなきゃ、だめなの?
扇風機とサーキュレーターは使用用途が異なる家電製品
見た目こそ似ているものの、扇風機とサーキュレーターは全く別の目的で作られた家電製品です。
それぞれの特徴は以下の通り。
参考元:YAMAZEN BOOK
扇風機 | サーキュレーター | |
目的 | 暑い時に「涼」をとるための家電製品 | 空気を循環させるための家電製品 |
特徴 | 大きめのファンで、広い範囲に風を送る | 小さめのファンで、直線的に風を送る |
風が届く距離(風圧) | 短い(弱め) | 長い(強め) |
こんな風に思っていた僕ですが、実際に使ってみると確かにまったくの別物でした。
実際の効果を比較した、実験結果を紹介していきます。
サーキュレーターの効果を検証してみた【扇風機との比較も】
エアコンからの距離別に、部屋内の異なる位置に温度計を設置。
温度にどれくらいの差がでるかを、以下の項目で検証してみました。
実験内容
- 冷房のみを使用した場合
- 冷房と扇風機を併用した場合
- 冷房とサーキュレーターを併用した場合
冷房の設定温度は26度。昼間の時間帯、外気温33度の状態で検証しました。
冷房のみを使用した場合
ポイントA | ポイントB | ポイントC |
25.2度 / 62% | 26.1度 / 69% | 27.4度 / 62% |
同じ室内にもかかわらず、エアコンとの距離によって大きな差が出てしまいました。
これくらいの温度差があると、十分体感で感じとれるレベルです。
部屋の隅に行くと、その温度差を肌でしっかりと感じます。
冷房と扇風機を併用した場合
ポイントA | ポイントB | ポイントC |
25.4度 / 62% | 25.9度 / 67% | 27.1度 / 64% |
多少の変化はあったものの、エアコン単独運転時とは僅差になりました。
やはり、エアコンから離れた場所に移動すると温度差を肌で感じます。
冷房とサーキュレーターを併用した場合
ポイントA | ポイントB | ポイントC |
25.3度 / 58% | 25.5度 / 59% | 26.0度 / 58% |
まったく同じ温度とまではいきませんでしたが、それほど大きな差は開きませんでした。
部屋内を移動してみても、場所による温度差を肌で感じることはありません。
ちなみに、サーキュレーターの風量は「弱」で使用しました。
それぞれの実験結果まとめ
ポイントA | ポイントB | ポイントC | 高低差 | |
冷房のみを使用 | 25.2度 / 68% | 26.1度 / 69% | 27.4度 / 62% | +2.2度 |
冷房と扇風機を併用 | 25.4度 / 66% | 25.9度 / 67% | 27.1度 / 64% | +1.7度 |
冷房とサーキュレーターを併用 | 25.3度 / 58% | 25.5度 / 59% | 26.0度 / 58% | +0.7度 |
今回の検証で、サーキュレーターの効果を実感することができました。
さすがソレ専用に作られた家電製品だけのことはありますね。
見た目は同じ用に見える扇風機ですが、サーキュレーターのように空気を循環させることは苦手のようです。
サーキュレーター使用時でも、部屋内の温度を均一にするのには多少の時間がかかりました。
我が家の書斎(7畳)の場合は、20~30分ほどの時間を要しました。
【目的別】効率的な使い方
サーキュレーターの最大の特徴は、直線的な風を遠くまで送ること。
その特徴を生かした用途と、効率的な使い方を紹介します。
用途と使い方
- 冷房時に下にたまった冷たい空気を循環
- 暖房時に上にたまった温かい空気を循環
- 天井に向けて、部屋全体に空気を行き渡らせる
- 外の空気を取り込み、部屋内の空気を効率よく換気
- 冷暖房の空気を2部屋に循環
- 室内干し時のこもりがちな空気を循環
冷房時に下にたまった冷たい空気を循環
エアコンから出た冷たい空気は、室内の床付近にたまる性質があります。
サーキュレーターを床に近い場所に設置すれば、冷たい空気を遠く離れた場所に届けることができます。
暖房時に上にたまった温かい空気を循環
エアコンから出た温かい空気は、室内の天井付近にたまる性質があります。
暖房時に、足元がやけに寒く感じるのはこのせいですね。
エアコンの吹き出し口に風を送ってあげることで、足元まで温かい空気を循環させることができます。
天井に向けて、部屋全体に空気を行き渡らせる
サーキュレーターを天井に向けることで、部屋全体に空気を循環させることができます。
天井付近と床付近との温度差をなくすときに便利ですね。
エアコン使用時とは関係なく、サーキュレーター単体でも効果を発揮します。
外の空気を取り込み、部屋内の空気を効率よく換気
窓に向けて風を送れば、室内の空気を外に押し出し、外の空気を効率よく取り込むことができます。
短時間で換気したいときなどに便利ですね。
冷暖房の空気を2部屋に循環
- 1台のエアコンで2部屋を同時に冷やしたい場合
- 部屋がコの字型などの特殊な形をしている場合
こんな時もサーキュレーターが大活躍します。
扇風機とは異なり、直線的な風を遠くまで届けることができるサーキュレーターならではの使い方です。
室内干し時のこもりがちな空気を循環
「サーキュレーターといえば室内干し時に便利」
こう思っている人も多い、もっともポピュラーな使い方ですよね。
洗濯物に風を当てることで乾きを早くするのはもちろん、室内干し時特有のあのこもった空気を循環してくれます。
高性能な機能にこだわらなければサーキュレーターはお買い得
サーキュレーターは、高いと1万円以上するものもあります。
ただしそれは、機能にこだわった場合。
部屋の空気を循環させるだけの目的で購入するなら、お買い得モデルでも十分です。
ここでは、お手頃価格のモデルに絞ってサーキュレーターを紹介します。
アイリスオーヤマ 8畳まで 【2000円以下】
サーキュレーターで大人気、アイリスオーヤマの商品です。
通常価格は2,000円ちょっとですが、セール時には1,800円程度で購入できます。
風量の調整は3段階、左右の首振りは付いていませんが、上下は360度回転(手動)が可能です。
山善 10畳用まで【2,980円】
コンパクトながら、10畳まで対応のサーキュレーターです。
この価格帯にもかかわらず、左右自動の首振り機能付きです。
上下角度調整は4段階、真上90度までの範囲調節が可能です。
iimono117 24畳まで 【4,280円】
- 左右自動首振り
- 360度自動回転
- リモコン付き
- オフタイマー付き
この価格帯で高機能満載のサーキュレーターです。
畳数も24畳まで対応の、大風量タイプ。
コスパに優れた商品を探している人にぴったりのサーキュレーターです。
まとめ:一家に1台は欲しい
サーキュレーターは、その特徴から1年を通して使用できます。
一軒家で13台もの扇風機を使っている我が家でも、サーキュレーターの購入は今回が初めて。
小型の扇風機くらいの認識でいましたが、今回の検証でその実力を思い知らされましたね。
- 部屋内の空気の循環
- 効率よく外の空気と換気
- 室内干しの洗濯物を早く乾かす
1台持っていると、何かと役立つこと間違いなしですね。
記事内で使用しているサーキュレーターは、カインズホームで購入したものです。
以下の記事内で詳しくレビューしています。
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